果てしない「セルフリフォーム」が、奇跡を起こした【収益不動産投資:その21】

セルフ労働力投入

空室だらけの築古アパート

サーフィンと言えばここ!!千葉県の南国、一宮町にあるかなりの築古アパート(12号物件)を2016年に購入しました。

2DKが18戸のうち、購入時の入居数は、なんと3戸!!(空きだらけですな~)

外観も室内も、正直言ってものすご~くボロくて、そのままでは入居者はあり得ないだろうって状態でした。(海に近いため、潮風にやられるのでしょうか、特に、湿気が多くて、錆が発生しやすいですね。)

が、当時、今度の東京オリンピックのサーフィン会場の最有力候補(今は会場に確定)ということと、JRの駅にほど近い(徒歩3分)という立地、は気に入りました。

フォーレストもり
フォーレストもり

ワタクシは、やっぱり「駅近」にめっぽう弱いようです。

さらに、外壁塗装と、空き部屋の全般的なリフォーム(エアコン・給湯器設置、浴槽交換、洗濯機置場の室内化を含む)後に引渡しと、空室は1年間の家賃保証付き、ということでホロリとなり、めでたく満額での購入に至りました。

管理会社さんにお任せの賃貸募集。1年経った結果、

今回の物件の管理会社さんは、10号物件での「入居ラッシュであっという間に満室」の管理会社さんと同じN社さんです。

購入後1年間の空室家賃保証してもらっている間に、入居数をバンバン増やす、という作戦でした。

ただこの古さと戸数からすると、おそらく満室は難しいだろう。2~3戸くらいは空いたままで、入居15戸いけばひとまず合格、と考えておりました。

で、1年後。まだ入居数は13戸ほど。目標の15戸には達しないなぁ、と思っていたら、その後の数か月で退去が連続して、2018年3月には入居数が減って8戸になってしまったのです。(あちゃあ、半分以上空きだ)

これは、マジヤバです。マジでヤバいです。

冷静に見れば、まだまだリフォームが不十分(とにかく古臭い)

でも、自分が入居者さん側の視点で冷静に見てみれば、

なかなか思うように埋まらないとか退去が出たのは、仕方がなかったかも知れないのです。というか、当然の結果だったようにも思われました。

というのは、

今回の物件は全体的なリフォーム後に、売主さんから引渡ししていただきました。売主さんは不動産屋のN社さんで、そのN社さんに、そのまま賃貸管理をお願いしました。

つまり、1年間の空室保証をするのは、売主の不動産屋のN社さん(=賃貸管理業者さん)になります。

ですので、前回と同様に、なるべく早く入居付けして家賃保証が外せるよう、それなりにしっかりとリフォームするものだろう、入居付けできるレベルにまでリフォームしているだろう、と、ワタクシは勝手に思い込んでいた訳です。

ところが、今回は、確かにリフォームはされてはいるのですが、まだ不十分な感じでした。リフォーム後でもなんだか見た目が悪く、相当にオンボロさというか古臭さが目立つのです。

いろいろなこまごましたところが、古かったり、ボロかったり、故障していたりで。。。

(そういう状況で、1年で13戸まで入居が増えたのは、ある意味、それも奇跡だったと思います。)

やはり、室内のリフォーム状況は、たいへん大事ですね。

本腰を入れて、入居促進対策

1年間の空室家賃保証が終わった2018年1月を過ぎたころ、ここまでN社さんを信じきって丸ごと任せていたワタクシは、ようやく、このままではダメなんだと感じました。

そしてあらためて、空き部屋の観察と分析をして、対策検討に動き出しました。

命や生活自体に問題は無いとはいえ、見た目が悪い古臭い設備を、新しく交換することにします。

まず問題点の洗い出し

  1. トイレのドアノブが錆びている
  2. 電気スイッチのカバーが古い(黄ばんでいる)
  3. 浴室の排水口の詰まって、水が溢れる(金属製の器具が錆びてボロボロ)
  4. 網戸破れ
  5. 窓側の床フローリングの、表面のツヤがはがれてカサカサで、木がささくれだっている
  6. 和室押し入れのアコーディオンカーテンが古臭い
  7. 窓枠の木が日焼けで色あせて、カサカサ
  8. トイレの戸当たりゴムが劣化(ひび割れ)
  9. 洗面ミラーが古臭い
  10. 玄関ドアのポスト枠が錆び錆び
  11. カーテンレールが古い。ネジがゆるゆるで外れそう
  12. 照明が古臭い
  13. 襖が日焼けしている
  14. 古いキッチンの収納の扉の化粧板が、色あせている

各空き部屋ごとに、どの問題があるのか書き出し、それぞれ必要な対応を行っていました。部屋数が多いので、数の確認や交換部品の発注や買い出しも、こまごまと面倒でした。

セルフ労働力投入の日々

というわけで、問題点を解消すべく、セルフリフォーム、セルフ労働力投入です。

2016年末から戸建て投資を実践している不動産投資仲間のAZくん。

メカと電気とネット検索に強くて頼りになり、食べ放題とパフェが大好きなAZくんが、

満室大家のため週末の時間を持て余しており、ほぼ毎回、一緒にセルフ労働力を投入して手伝ってくれました。感謝です!!

やっているうちに、他の問題点も見つけて、追加しながら対応したこともありました。

対応した内容は、

  1. トイレのドアノブの交換
  2. 電気スイッチのカバーの交換
  3. 浴室の排水口の器具の交換
  4. 網戸破れの補修
  5. 床フローリングにニス塗り
  6. アコーディオンカーテンをロールカーテンに交換
  7. 窓枠の木にペンキ塗り
  8. トイレの戸当たりの交換
  9. 洗面ミラーをおしゃれなIKEA製に交換
  10. 玄関ドアのポスト枠を、ネットで探して交換
  11. カーテンレールを交換
  12. 照明をIKEA製に交換
  13. 襖表面の張替え
  14. キッチンの収納の扉に、シートを上貼り

という感じです。

(正直言うと、13の襖は、あまりうまくいきませんでした。難しいです。)

トイレのドアノブ

トイレのドアノブ(ビフォア)

トイレのドアノブ(アフター)

窓枠の木

窓枠の木(ビフォア)

窓枠の木にペンキ(アフター)

トイレの戸当たり

トイレの戸当たり(ビフォア)

トイレの戸当たり(アフター)

玄関ドアのポスト枠

玄関ドアのポスト枠(ビフォア)

玄関ドアのポスト枠(アフター)

照明

照明(ビフォア)

照明(アフター)

とうとう満室に(嬉涙)

毎週のように、セルフ労働力投入して直していきました。

GWや夏休みには、日帰り温泉で汗を流して、寝袋泊して、連日でやったこともありました。リフォーム合宿のようなものですね。

これらはセルフリフォームと言っても、難易度の高い作業ではなく、素人でも地道にやればできるレベルの作業でした。

また、平行して、プロのリフォーム業者さんにも、クッションフロアへの交換や、テレビアンテナのコンセントの交換などもお願いしていました。

やりがいのあることに、こうやって直していくにつれて、入居者も徐々に増えていきました。

賃貸管理会社さんも、頑張ってくれました。

入居中の数の実際の遷移ですが、

2018年3月 8戸

2018年4月 9戸

2018年5月 10戸

2018年6月 11戸

2018年9月 14戸

2018年10月 15戸

2019年1月 17戸

2019年2月 18戸(満室)

で、とうとう2019年2月に、満室を達成!

この満室は、さすがに嬉しかったですね。

まさか、本当に満室にできるとは思っていなかったので、奇跡が起きたと驚きもありました。


このように、セルフリフォームの効果もあって、満室にすることができました。

ある程度、見た目がきれいでリフォームされている部屋のほうが、埋まりやすいですね。それを、なるべく費用が抑えられるセルフ労働力の投入で実施できると、当然、効果は大きくなります。

それでは、また。ごきげんよう。

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