1年間以上の長期戦になってしまった、アパートの水漏れ対応。【収益不動産投資:その12】

不動産投資

札幌の9号物件。築古の鉄骨アパートでのトラブルです。

はじまりは、収納部分の壁にカビが発生していると、1階の入居者さんからの連絡から(2018年5月ころ)。

収納の壁にカビが再発生。断熱材を入れる方針に。

現場の写真を見ると、確かに尋常ではないほど、収納内の1つの面の壁にカビが発生しております。収納とは、室内備え付けのクローゼットのことです。

実は、それ以前の2月ころに、入居者さん負担でカビたボードの交換修理をしていただいていたそうですが、その後5月にふたたびカビが発生したため、管理会社さんへご連絡いただいたたとのことです。

まずは2月の入居者さんが負担していただいていた約2万円を、入居者さんにお支払いしました。

そして、あらためて、業者さん(大工さん)に対応方法をご検討いただきました。

2月の対応と同様のボードの単純な交換では、カビが再発してしまうと思われるため、断熱材を引くなどのあらたな対策で施工、ということになりました。

具体的には、収納のボードを外し、ボード内部にあるブロックの壁にウレタン吹きつけ・断熱材を施し、ブロックの壁が冷えないようにする。ブロックの壁と、収納の内壁の間には隙間を設け、水分が出ても直接内壁には水滴が触れないようにする、という対策です。

この対策の検討結果と見積もりが出たのは、2018年7月ころになっていました。

収納の壁・床のボードを外してみて、方針変更。

というわけで、7月末に、大工さんが施工しようとして、ボードを外したところ、

床下の部分に浸水が見つかりました。

そして、どうやら排水が怪しい、との大工さんの見込みとなり、方針を変更。

今度は8月に、配管設備業者に見ていただきました。

すると、上の2階の止水栓から水漏れしている。その止水栓から出た水分が、配管をつたって滴っており、まずはこの部分を修繕しなければならないだろうとのことでした。

入居者さんの退避、配管設備業者さんの調査。

この時点で、業者さんが作業をしやすくするために、その部屋の入居者さんには、修理が完了するまで、一時的に別の空き部屋に移動してもらうことになりました。入居者さんは、了承してくれました。

その間、空き部屋の募集は中断せざるをえませんので、修理完了まではなるべく短くしたいところです。

さっそく配管業者さんにより止水栓の修理がされ、その後水が溜まらないかどうか、しばらく時間をおいて様子を見ていました。

が、水分は多少引いているものの、劇的な引きには至っていないとのこと(まだ収納部分の壁等もしっとりしている)。

どうやら、他にも原因がありそう。。。(泣)

これが、2018年の9月ころでしたね。

水漏れの原因判明!!

収納部分の床だけでなく、リビングのほうの床下にも水が溜まっているとのことで、ひとまずリビングの床もはがすことになりました。おおがかりです。

そして、強制送風して、リビング床下も乾燥させるとのこと。

入居者さんに移動しておいてもらって、良かったです。

そうしているうちに、2018年10月末ころ、ようやく水漏れの原因が判明しました。(大工さんがボードをはがした5月からは、半年もかかっていました。が、実はまだ折り返しくらいでした。)

(管理会社さんよりメール)

この部屋の排水管と、隣の部屋の排水管とをつなぐジョイント部分がズレており、そこから水が滴っている状況でした。
このジョイント部分は、なぜかコンクリートブロックで囲われており、
今回、床下を解体したことで浸水経路を特定することができました。
(なぜここにコンクリートブロックを積んでいるのかは業者さんにも謎)

やっかいなのが、ここを施工するとなった場合、
次は隣の部屋の配管部分にも手をつけなければならず、
工事の規模によって、隣の部屋の方が生活したままで大丈夫なものなのか、
判断しなければなりません。

隣の部屋からも配管工事が必要に。

水漏れしている管は、もともとカビが発生した部屋と、その隣の部屋との境にあり、その隣の部屋側からも対応する必要があるとのこと。

ということは、その隣の部屋の入居者さんにも、一時的に部屋を空けていただくことになります。

ところが、このアパートに、もう空き部屋は無いのです。そこで隣の部屋の入居者さんには、5日間ほどホテル暮らしをお願いすることになります。

というわけで、

管理会社さんにその日程調整をお願いしました。入居者さんに夜勤や出張が多くて中々連絡がつきにくかったそうで(本当に?)、なんだか、ひと冬越えた2019年7月末にようやく、隣の入居者さんと工事業者さんとのスケジュール調整が完了しました。

こちらがホテル代と食事代とを負担することが条件で、了承いただきました。いずれも領収書をもらっておいていただくよう、隣の入居者さんにお願いしました。

ようやく、工事完了。

そして、

工事は、ようやく8月上旬に、完了しました。

最初の連絡から、15か月(1年3か月!!)、

それはそれは、なが~い道のりでした。

関係者のみなさま、お疲れさまでした。ご協力、ありがとうございました。

かかった費用は、おおよそ、

ボード交換(当初の) 2万円
カビ発生部屋の工事 28万円
隣の部屋の工事 18万円
ホテル宿泊費+食事代 3.4万円

合計 51.4万円

これら以外にも、移動先の空き部屋の(募集中断していた)想定家賃分の約25万円を加えると、約80万円近くの損失になってしまいました。

後半もう少し、管理会社さんにこまめに連絡を入れて、さりげなく日程調整を催促すれば、期間をもっと短縮できていたかも知れません。今後にむけた、ワタクシの反省点ですね。

最後におまけですが、

隣の部屋の入居者さんの食事代としては、やはりホテルのレストランで高級食事になるのかな、と内心、心配しておりました。

が、コンビニの弁当プラスアルファのレシートをいただき、良心的な方で助かりました。(デザートのスイーツ付きだったりしたのが、なんだか微笑ましかったです。)

フォーレストもり
フォーレストもり

長文になってしまいました。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また。ごきげんよう。

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